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    machromatic (マクロマティック) 美学者母のブログ

    国立国際美術館「高松次郎制作の軌跡」展

    昨日、国立国際美術館「高松次郎制作の軌跡」展行ってきました。
    僕自身は、
    「ハイレッドセンター」→「赤瀬川原平」→「トマソン」。
    といった形で「トマソン」の概念には大変共鳴しております。
    もちろん「ハイレッドセンター」の直接行動についても同じです。
    今回「ハイレッドセンター」の高松次郎の作品展という事で大変興味深かった。

    僕は関西で大阪在住という事もあり、
    ハイレッドセンターが語られるよりも、
    「具体」が語られる方が多い、というか「具体」オンリーという感じ。
    そんな「具体」が語られる事が多い環境で育った僕は、
    今回の高松次郎の作品展は非常に勉強になりました。

    まず作品展ですが、
    「高松次郎制作の軌跡」という名の通り年代順に作品が並べられ、
    作品の変遷や、その中での作者の葛藤が手に取るように理解出来ます。
    全体を通して僕が注目したのはやはり初期の方の作品です。
    「点」というシリーズがありますがこの作品の哲学や美術的構造が、
    その後の作品にも一貫して作品に埋め込まれています。
    具体的にこの「点」にはどのような哲学や美術的構造が埋め込まれているか。
    それを簡単に説明しますと、
    「点」の特性として、点が存在しているとも存在していないとも言えるアンチノミーを抱えているという事です。
    これは今回の高松次郎の作品で一貫してインプットされている美術的構造です。

    その次に注目したいのが、「遠近法」です。
    特に「遠近法」の立体の作品は非常に面白い、
    一見すると最近流行のトリックアートですが。
    これは西洋美術のコンテクストに則った美術的作法で創られています。
    それは勿論、西洋美術への批判的精神により成立しています。
    しかしその批判的精神の中にも、ある種西洋美術への憧れや、
    東洋人としての劣等感など、
    東洋人が如何にして西洋美術にコミットできるのかというもがきを感じます。

    僕が一番残念に思ったのが晩年の作品です。
    結局この頃は恐らく自身の評価もある程度さだまったのだと考えます。
    ある意味、典型的な抽象画に落ち着いてしまっています。

    ある種それまで西洋美術への批判的精神により活かされていたものが、
    一気に西洋美術本体へ合流してしまいその魅力を失っているのです。
    それはそもそも私たち東洋人が西洋美術にどうコミットするのか、
    という美術的本質を諦めてしまった様にも感じました。

    という事で展覧会のレーポートはこれぐらいです。

    僕たち日本人が現代アートをしていく上で非常に大切な資料となります。
    それは日本人が西洋美術の現代アート、アメリカの現代アート、
    将又中国の現代アートにコミットしていく上で、
    日本現代アートの古典として重要だからです。
    もの派、具体美術、ハイレッドセンター等は、日本現代アートの古典です。

    最後ですが、
    具体美術とハイレッドセンターを比較して感じた事ですが。
    具体美術は非常に日本的だなと、
    そしてハイレッドセンターは非常にインテリジェンスで西洋的です。

    この辺は結構今回の展覧会やハイレッドセンターの活動を観て、
    感じた所です。
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    テーマ:アート・デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

    1. 2015/04/18(土) 20:58:28|
    2. 展覧会
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    COMPOSITE ART COMPANY "machromatic"
    マクロマティックは大阪・岸和田に拠点を置く総合芸術企業です

    美術商 第622122106978号 大阪府公安委員会



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    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    本日、2010年5月9日。
    インターネットという虚像と実像が共存する場。
    虚像と実像が表裏一体であり、媒介する。
    その媒介した場所が空虚である。
    インターネット上のウェブはまさに空虚である。
    その空虚であるウェブで。
    己が己である事を確認し。
    ウェブインスタレーションと定義する。

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            現代美術作家 田中智和
                   (mama)






    Macromatic is an composite art enterprise in Kishiwada city, Osaka area.



    "Web art declaration"

    Today, May9th,2010
    Place where the internet exists together between virtual image and real image.
    The virtual image and the real image are consistencies, and it mediates.
    The mediated place is empty.
    The web on the Internet is exactly empty.
    With the empty web.
    The thing whose yourself is yourself is confirmed.
    It is defined as the web installation.

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    【本名】田中智和 (mama、母)
    現代美術作家・アートディレクター
    (専門分野)
    ストリートアート・ストリートカルチャー

    日本会議 正会員

    One JAPAN project 代表
    http://www.onejapan.jp

    Art×Street(日本アート×ストリート協会)
    http://artxstreet.com



    【略歴】

    ※1978年
    ・大阪府岸和田市に生まれる

    ※1994年 
    ・鳥取県へ移住

    ※1996年 
    ・スケートボードをはじめる

    ※1997年 
    ・大阪に帰ってくる
    ・アーティスト活動開始

    ※1998年 
    ・グラフィティライターとしてストリートで活動開始

    ※2002年6月 
    ・大阪のスケートボードショップOVAL NETWORKで個展

    ※2002年7月 
    ・大阪の古着屋MAX FIELDで個展

    ※2002年8月 
    ・村上 隆が主催するアートイベント 「GEISAI-2」(東京)に参加

    ※2003年7月 
    ・大阪のclub NEOのクラブイベント「NEO SUMMER FESTIVAL」に参加

    ※2004年6月 
    ・大阪・岸和田の岸和田中央会館ギャラリーで個展
            mama Art Show 2004 「春 風 花」

    ※2005年5月 
    ・大阪・岸和田の町家 光輪庵で二人展
       machromatic Art Show 2005 「こころ、であう。」

    ※2005年12月 
    ・大阪府公園協会・泉佐野市公園緑化協会主催
    「Twinkle Park in Rinku 2005」でアートパフォーマンス

    ※2006年4月 
    ・「第3回 ART BASE NULL 作家交流展」(泉佐野 新井邸)に参加
       後援 大阪府、大阪府教育委員会など。
    ・遊び心創作家として活動開始

    ※2006年9月 
    ・主催 文化庁 共催 田尻町教育委員会
     「こどもアート体験 北欧~日本展」参加

    ※2006年11月
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    2007年4月
    ・東京・下北沢のclub WEDGのアートイベント参加
      1seam「New Born Babys☆」

    ※2007年5月 
    ・第4回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2007年10月 
    ・食の専門学校レコール・バンタン臨時講師(大阪市)
     展覧会「食とアートのコラボレーション」プロデュース

    ※2007年12月 
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    ※2008年5月 
    ・第5回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2008年6月
    大阪・大阪市中央区「ぎゃらり かのこ」で個展
      mama exhibition「アートバイブレーション」

    ※2009年11月
    東京・有楽町でのアートフェア
       「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」参加

    ※2010年5月
    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    ※2010年6月
    雑誌「プライベートアイズ」の特集へ参加
    きこえをアートする デコレーション補聴器の作品提供





    ■■ machromaticホームページ ■■

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