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    machromatic (マクロマティック) 美学者母のブログ

    芸術という概念の共有は可能か?(あいちトリエンナーレ2019からみる芸術という概念の多様化)

    そもそも芸術のみならず、
    現在の社会や世界全般に、
    あらゆる言語の概念の共有というものが、
    非常に難しい時代になってきている。

    それはある種の「大きな物語」の終焉とも、
    同期する問題ではあるのだが、
    サイエンスやテクノロジーの進歩と共に、
    多くの人々が「情報」と接する媒体、
    つまり「メディア」の多様性が加速し、
    松井みどりが提唱した、
    「マイクロポップ」な時代に突入している。

    ひと昔前では、
    テレビで流された情報は、
    翌日には、
    職場や学校、
    井戸端会議で共通の話題として、
    その情報は「共有」されていたわけであるが、
    現在ではスマートフォンなどを通して、
    数限りないメディアが存在し、
    それぞれ個人が、
    情報を取捨選択し、
    あらゆる人々が共通の「情報」を、
    「共有」しない状況が訪れている。

    こういったある種の「共有の崩壊」は、
    「情報」というマクロなものだけでなく、
    「言語」というある種ミクロであり、
    「共有」というものがアプリオリな領域まで、
    その「共有の崩壊」が起こってきていると、
    私は日々強く感じるのです。

    それは例えば芸術の分野で考えてみると、
    今年非常に物議を呼んだ、
    「あいちトリエンナーレ2019」での、
    「表現の不自由展」などでも理解できます。

    それは「芸術」という「言語」そのものの「概念」が、
    「大きな物語」的な、
    一つの大きな概念として、
    表現者側にも鑑賞者側にも、
    全く収束していない事、
    それが大きく浮き彫りになったと実感しています。

    それは同時に、
    「芸術」というものの社会的合意が、
    「これは芸術だから」という理由で、
    「共有」できなくなったとも言えます。

    それはさらに、
    「芸術」には「表現の自由」が与えられる、
    というある種の自明性までもが、
    もう通用しない時代なのだと考えています。

    なぜなら、
    「芸術」という「言語」としての「概念」が、
    表現者側でもそれぞれ多様化し、
    鑑賞者側でもそれぞれ多様化すれば、
    そもそも「芸術」という「言語」としての「概念」、
    というものがそもそも「定義不可能」であるからであり、
    そもそも「芸術」というものが、
    「社会」で「共有」し得ないものになっているからです。

    この様な事も含めて、
    「あいちトリエンナーレ2019」などを考察すると、
    そもそも「あいちトリエンナーレ2019」は、
    税金が使われている地域芸術祭です。
    つまり税金が使われるという事は、
    「社会的共有」を意味します。
    しかし先述した様に、
    そもそも「芸術」という「言語」としての「概念」、
    それが「社会」で「共有」できないわけですから、
    「税金」を使うべきではないのです。

    これはパブリックアート全般に言える問題とも言えます。

    この様な現状を、
    現在活動している芸術家は早く気づくべきで、
    その事を争っている事自体馬鹿馬鹿しく思うのです。

    私は「言語」というものを「アート」として、
    「造形芸術、「美術」として活動しています、
    それは約10年前に宣言した「ウェブアート宣言」、
    その概念にも含まれていますが、
    「言語」というものが、
    ある種「多様性」「多角性」「多次元性」を持ち、
    言語自体が二次元的次元から三次元的に立ち上がり、
    言語自体が「空間に浮かぶホログラフィック」の様に、
    「造形性」を持っている。
    その様な私の「理論」が実証されてきています。

    「言語」における「概念」というものは、
    一般的にアプリオリに基底されており、
    その「概念」は固定的であり、
    誰もが「共有」しているという事が、
    もはや現在では「崩壊」し、
    「言語」における「概念」が、
    それぞれがそれぞれに解釈し、
    「共有」し得ないものとして現れてきているのです。

    ではその様な現在において、
    どう「芸術は可能なのか?」という事を、
    考えていかなければならないわけです。
    そこで私美学者母と哲学者大和は、
    「狭山美学校」という、
    ある種「プラットフォーム」であり、
    「アートインターフェイス」であり、
    「メディア」であるものを創造しました。

    「狭山美学校」という「屋号」であるのに、
    「民宿」というものを運営している事からも、
    理解できると思うのですが、
    そもそも「学校」という「概念」が崩壊しています。
    さらに言えば私は「美学者母」と名乗っていますが、
    そもそも私は「学者」ではないので、
    「学者」という「概念」が崩壊しています。

    つまりこれこそが、
    私が10年前に宣言した「ウェブアート宣言」に、
    繋がってくるわけで、
    そして皆さんの脳内に存在する、
    「狭山美学校」なり「美学者母」が、
    「ホログラフィック」のごとく、
    立ち上がり造形性を有するのです。

    この様な事から、
    現在において「芸術は可能なのか?」
    という答えは非常にシンプルに可能である、
    と言えるわけです。

    そして「芸術」において、
    非常に重要な「共有」、
    つまり「社会的合意点」というものを、
    どう作り出すのかというものが、
    現在においての「芸術の成立」に、
    もっとも重要であると考えています。

    これからの「芸術」というものは、
    「芸術」を体験する側が、
    「芸術」と気づかずに「芸術」を体験している、
    その様なものが「芸術」になってくるのです。

    それは深遠なレトリックを使い、
    人々の無意識に介入し、
    「芸術体験」を提供する。

    現在の「芸術家」というものは、
    非常に知的な操作をするものであり、
    知性というものを求められる、
    その様な時代になっているのです。

    美学者母
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    テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済

    1. 2019/10/23(水) 20:21:20|
    2. アート
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0

    芸術ってなんやねん!!!って誰も答えを持ってないから、俺が定義してやってるんだよ。(あいちトリエンナーレ2019から考え直すべき芸術的インフォームド・コンセント)

    最近のニュースで、
    あの問題になっていた、
    「あいちトリエンナーレ2019」の、
    「表現の不自由展」含め、
    全面的に再開するという事です。

    まぁ僕からすると、
    前時代的な争い?闘争?で、
    「非常にくだらない」わけです。

    この件で僕が直接的に受けた被害とすれば、
    僕も一応「アーティスト」と名乗っていますので、
    その「アート」が、
    この社会で「信用」というものを無くし、
    「芸術」というものを、
    また一段と理解できないものにしてしまった、
    その影響で、
    私もその様な「アート」という、
    得体の知れない「モノ」をやっていると、
    一緒に観られてしまうという被害です。

    少なくとも私は「アーティスト」と、
    名乗っていますが、
    「あいちトリエンナーレ2019」に、
    出品している様なアーティストとは、
    完全に別次元に存在していますし、
    「アート」に対する「スタンス」も、
    全く違うので、
    改めてしっかりと、
    その違いをお示ししておきたいのです。

    まず僕は、
    「アート」の「論理的理解」、
    「アート」の「定量的評価」、
    その様な、
    そもそも「アート」をどう定義するのか?
    そもそも「アート」をどう理解するのか?
    その様な事を、
    「普遍的」に研究し、
    これまで「発表」してきています。

    ではなぜ今回の様な「あいちトリエンナーレ2019」、
    の様な事件が起こってしまうのか?
    それはまさに、
    「論理的」「定量的」に扱おうとしないからであり、
    日本では特に、
    「芸術」というものは、
    その様なものでは計れないと思い込んでいる、
    その上で「誰も芸術を定義できない」わけですから、
    当然これは「芸術」なのか?
    という疑義が生まれる事は当たり前の現象です。

    少なくとも私は、
    「論理的」「定量的」に考え得る事は、
    「考え尽くす」ことが絶対的に必要であり、
    そもそも「考える」事を「放棄」することが、
    「芸術」に対する「真剣で真摯」な態度だとは、
    理解できないのです。

    私たち芸術家、アーティストは、
    「おそろしいほど真剣に芸術を考えなければならない」、
    そう考えているのです。

    現在のほぼ全ての芸術家やアーティストは、
    自らの作品が、
    なぜ「芸術」なのかという事を、
    芸術家やアーティスト自身が「理解」していないのです。

    それは日本では自明の事柄ではあるのです、
    例えば日本で芸術家、アーティストとして、
    地位を確立していく上では、
    組織や権威によって価値づけられ、
    その組織や権威によって、
    「芸術家」や「アーティスト」という、
    ある種「免罪符」を手に入れるわけです。

    つまり自分では、
    自分の作品がなぜ「芸術」なのか理解しないまま、
    「芸術家」や「アーティスト」になっています。

    対照的に私「美学者母」はどうでしょうか?
    私は「組織」や「権威」に、
    全く「価値づけ」されたこともありません、
    また「組織」や「権威」に、
    君は「芸術家」とか「アーティスト」などの、
    「免罪符」をもらったわけでもありません。

    では僕は一体なんなのか?
    それは自ら「芸術構造」などを研究し、
    「アート」や「芸術」を、
    「論理的」に理解し、
    「定量的」に価値づける事を、
    自らで自らの作品に行う事で、
    「芸術」を「成立」させているわけです。

    その内容はこの様に文章で社会や世界に、
    「オープンソース」にし、
    「芸術」を「民主的」に「成立」させる、
    試みでもあるわけです。

    現在の現代アート、現代美術では、
    このアートの構造というものを、
    自らの口で語るという事は非常に重要です。

    なぜならば、
    現代アート、現代美術では、
    作品は「金融商品」ですから、
    例えば「金」や「ダイヤモンド」と同じで、
    金の物質的構造、
    ダイヤモンドの物質的構造、
    それが真贋を決定する様に、
    現代アートや現代美術にも、
    「芸術構造」が絶対に必要であり、
    それがあるからこそ「金融商品」になり得るのです。

    ですから、
    日本以外特にアメリカなどでの、
    美術教育というのは、
    いかに自分の作品が「芸術」であるのか、
    その様なディベートが重要視されています。

    最後にまとめ、
    現在の日本のアート業界に全く足りないのは、
    芸術家、アーティストが、
    自らの作品が「芸術」である事を、
    「論理的」に「定量的」に、
    自らの口で社会や世界に説明しない、
    むしろ説明しない事が美徳であり、
    それこそが「芸術」なのだ、
    その様な間違った、
    現在での「アート」の認識が、
    今回の「あいちトリエンナーレ」での、
    「表現の不自由展」などの事件にも、
    繋がってくるわけです。

    そして、
    例えば「表現の不自由展」で展示された、
    問題の作品群が「芸術」であるならば、
    それはその「芸術構造」を、
    「論理的」「定量的」に説明する義務が、
    「芸術家」や「アーティスト」に求められる。

    そしてその「芸術構造」が、
    ある種社会や世界との、
    「芸術的インフォームド・コンセント」として、
    「合意」を得たときに初めて、
    現代においての「芸術は成立」するのである。

    最後に、
    私の目には今回の「あいちトリエンナーレ2019」、
    での「表現の不自由展」の作品群は、
    「アート」や「芸術」、
    「アーティスト」や「芸術家」、
    その様な「免罪符」を「乱用」している様にしか、
    見えないわけです。

    「表現のプロ」であるならば、
    「表現」を「自由」にもっと使えるはずで、
    「表現に不自由」な「人々」の作品を、
    「表現の不自由」というのは、
    それこそ私にとって問題外であるwww

    美学者母

    テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済

    1. 2019/10/11(金) 18:10:05|
    2. mama (美学者母) ブログ
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    4. | コメント:0

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    COMPOSITE ART COMPANY "machromatic"
    マクロマティックは大阪・岸和田に拠点を置く総合芸術企業です

    美術商 第622122106978号 大阪府公安委員会



    マクロマティック心理芸術療法研究所
    http://www.artstherapy.biz/







    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    本日、2010年5月9日。
    インターネットという虚像と実像が共存する場。
    虚像と実像が表裏一体であり、媒介する。
    その媒介した場所が空虚である。
    インターネット上のウェブはまさに空虚である。
    その空虚であるウェブで。
    己が己である事を確認し。
    ウェブインスタレーションと定義する。

    http://www.machromatic.net

            現代美術作家 田中智和
                   (mama)






    Macromatic is an composite art enterprise in Kishiwada city, Osaka area.



    "Web art declaration"

    Today, May9th,2010
    Place where the internet exists together between virtual image and real image.
    The virtual image and the real image are consistencies, and it mediates.
    The mediated place is empty.
    The web on the Internet is exactly empty.
    With the empty web.
    The thing whose yourself is yourself is confirmed.
    It is defined as the web installation.

    http://www.machromatic.net

    Artist Tomokazu Tanaka (aka.mama)
















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    美術商 第622122106978号 大阪府公安委員会
    TEL/FAX 072-447-4066
    MAIL office@machromatic.net





    【本名】田中智和 (mama、母)
    現代美術作家・アートディレクター
    (専門分野)
    ストリートアート・ストリートカルチャー

    日本会議 正会員

    One JAPAN project 代表
    http://www.onejapan.jp

    Art×Street(日本アート×ストリート協会)
    http://artxstreet.com



    【略歴】

    ※1978年
    ・大阪府岸和田市に生まれる

    ※1994年 
    ・鳥取県へ移住

    ※1996年 
    ・スケートボードをはじめる

    ※1997年 
    ・大阪に帰ってくる
    ・アーティスト活動開始

    ※1998年 
    ・グラフィティライターとしてストリートで活動開始

    ※2002年6月 
    ・大阪のスケートボードショップOVAL NETWORKで個展

    ※2002年7月 
    ・大阪の古着屋MAX FIELDで個展

    ※2002年8月 
    ・村上 隆が主催するアートイベント 「GEISAI-2」(東京)に参加

    ※2003年7月 
    ・大阪のclub NEOのクラブイベント「NEO SUMMER FESTIVAL」に参加

    ※2004年6月 
    ・大阪・岸和田の岸和田中央会館ギャラリーで個展
            mama Art Show 2004 「春 風 花」

    ※2005年5月 
    ・大阪・岸和田の町家 光輪庵で二人展
       machromatic Art Show 2005 「こころ、であう。」

    ※2005年12月 
    ・大阪府公園協会・泉佐野市公園緑化協会主催
    「Twinkle Park in Rinku 2005」でアートパフォーマンス

    ※2006年4月 
    ・「第3回 ART BASE NULL 作家交流展」(泉佐野 新井邸)に参加
       後援 大阪府、大阪府教育委員会など。
    ・遊び心創作家として活動開始

    ※2006年9月 
    ・主催 文化庁 共催 田尻町教育委員会
     「こどもアート体験 北欧~日本展」参加

    ※2006年11月
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    2007年4月
    ・東京・下北沢のclub WEDGのアートイベント参加
      1seam「New Born Babys☆」

    ※2007年5月 
    ・第4回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2007年10月 
    ・食の専門学校レコール・バンタン臨時講師(大阪市)
     展覧会「食とアートのコラボレーション」プロデュース

    ※2007年12月 
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    ※2008年5月 
    ・第5回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2008年6月
    大阪・大阪市中央区「ぎゃらり かのこ」で個展
      mama exhibition「アートバイブレーション」

    ※2009年11月
    東京・有楽町でのアートフェア
       「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」参加

    ※2010年5月
    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    ※2010年6月
    雑誌「プライベートアイズ」の特集へ参加
    きこえをアートする デコレーション補聴器の作品提供





    ■■ machromaticホームページ ■■

    PC用  http://www.machromatic.net

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