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    machromatic (マクロマティック) 美学者母のブログ

    芸術における古典と現代の指向性はなぜ産まれるのか?(上原ひろみのスタンダードとオリジナルから理解できる芸術の指向性)

    はいっどもっ!!!
    美学者母です。
    最近は文章を書くのがサボり気味で、
    狭山美学校のリノベーションをしたり、
    伊勢神宮に行ったり、
    上原ひろみのコンサートに行ったり、
    小学校の同窓会へ行ったり、
    まぁ遊びまくってたといえばそうなるわけですが、
    僕的にはフィールドワークをしていたわけですwww

    僕も実際コンピューターに向かっている時間、
    というのも長かったり、
    思考実験など考え込む時間も長くて、
    家に引きこもって色々研究しているわけですがwww
    僕はフィールドワーク、
    つまり実際に行動する事を、
    もっとも大事にしています。

    行動によって思考ができることもあるし、
    思考によって行動ができることもある。
    内と外という対極ではあるのですが、
    やはりこの対極性というものが、
    とても重要だと考えているわけですね。

    で、今回も、
    かなり昔からの私自身の中で問題であったものが、
    色々と解決されたので、
    そのことを言説していきたいと思います。

    まず私の芸術、
    特に美術においての指向性は、
    現代とか最先端というものを指向しているわけです。
    それは私自身では自明なことなのですが、
    芸術とはそもそも現代であり最先端である、
    それはどの時代でもそうだと考えているし、
    むしろ考える前に芸術の定義として自明なのです。

    しかし世の中には、
    芸術の指向性として古典を指向している人も、
    多くいます、
    というか日本だと、
    芸術とは古典であるという自明性の方が、
    圧倒的に多数である事も理解しています。

    私も古典の美術が理解できないわけではないし、
    むしろ一般の方よりも知識はあるし、
    その時代背景も知っている。
    そして古典もその時代においては、
    現代であり最先端であったわけです。

    しかしそのような古典美術を、
    現代において芸術の自明性として指向する、
    それが私には理解できなかったわけです。

    それが、
    先日行った上原ひろみのコンサートと、
    理論物理学者の佐治晴夫の言葉で、
    かなり明確に理解することができたので、
    その辺をさらに詳しく言説していきます。

    まず上原ひろみの事でお話しすると、
    私が上原ひろみの演奏で芸術体験をするのは、
    上原ひろみのオリジナルの曲です。
    例えばplace to beとかHazeで、
    今回コンサートに行きましたが、
    前半がオリジナルで後半がスタンダード。
    やはり前半のオリジナルの曲で、
    芸術体験が私を襲ってくるわけですね。

    しかし後半のスタンダードを聞いていると、
    なんというか心にグッとくるものがあります。
    それはやはり世界のあらゆる場所、
    様々な状況で演奏し、
    観客と刹那的な真剣勝負をしてきた、
    その即興性を備えたテクニック。
    誰もがみとめざるをえない。
    しかし圧倒的な孤独を垣間見ます。

    それに比べ前半のオリジナルを聞いていると、
    後半の観客との真剣勝負という、
    観客との勝負ではなく、
    上原ひろみとピアノとのまぐわいを、
    目の前で観ているような、
    本当に美しい体験をするのです。

    この様な一人の人間の中での、
    二つの対極性は、
    先にも述べた、
    芸術の指向性の問題とも、
    問題を共有しています。

    その問題の理解を進めるのに、
    理論物理学者の佐治晴夫の言葉は、
    重要なキーポイントになります。
    佐治晴夫はもともとも音楽家を目指していましたが、
    音楽の知識や技術が無く、
    音楽に感覚的に近しいものとして数学を志します。
    この「音楽に感覚的に近いものとしての数学」、
    というのは非常に重要で、
    佐治晴夫はバッハは数学的に美しいと言われています。
    また私自身の知識としても、
    古典音楽の作曲に数学が使われていた事も知っています。

    佐治晴夫はその後数学から理論物理学へと進まれますが、
    この様な言葉から何が理解できるのかというと、
    それは数学がそもそも、
    「この世界の森羅万象を数学概念で説明しよう」、
    という試みであるという事です。
    逆説的に言えば、
    「この世界の森羅万象が数学であるならば、
    数学こそが普遍的言語であり、
    数学的美しさこそが、
    美の原理である。」
    つまり古典を指向する多くの人々というのは、
    ある種この様な、
    「数学的美しさこそが芸術なのだ」という、
    その様な原理に基づいていることが理解できるのです。

    これは音楽に限らず美術でも、
    例えば黄金比や白銀比などは数学的である。

    そしてこの様な事から決定的なことが理解できる。
    つまり芸術において古典を指向する人々は、
    人間において思考可能な、
    「概念世界」において「美を追求」する。
    という事なのである。

    しかし私、美学者母は、
    現代とか最先端を指向している人間において、
    「美を追求」するという行為は、
    「概念世界の外側」を「指し示す」という、
    行為に他ならないのである。

    この「概念世界の外側」を「指し示す」という、
    行為については今までの私の言説でも、
    度々解説してきたのでここでは解説しないが、
    もし知りたい方は私の過去の言説を参照してください。

    そして最後にまとめ。

    ここまで言説してきたことで理解できるのは、
    芸術において古典を指向するというのは、
    「概念世界の内側に美を追求する」
    芸術において現代、最先端を指向するというのは、
    「概念世界の外側に美を追求する」
    ということで、
    上原ひろみの演奏でいえば、
    「オリジナル」は「概念世界の外側」
    「スタンダード」は「概念世界の内側」
    という事になる。

    私が考える「美」というのは、
    「概念世界が外側へ広がる」ということ、
    または「外側と内側の二重の転倒」、
    そこに「美の体験」があると考えている。
    すなわちこのコンテクストで言えば、
    「本質的な美は概念の外側にある」のであって、
    「概念の内側にない」のである。

    すなわちその様な事から、
    私は現代において、
    「芸術や美を追求する上で古典を現在において指向しない」

    という事である。

    美学者母
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    マクロマティック心理芸術療法研究所
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    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    本日、2010年5月9日。
    インターネットという虚像と実像が共存する場。
    虚像と実像が表裏一体であり、媒介する。
    その媒介した場所が空虚である。
    インターネット上のウェブはまさに空虚である。
    その空虚であるウェブで。
    己が己である事を確認し。
    ウェブインスタレーションと定義する。

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    Macromatic is an composite art enterprise in Kishiwada city, Osaka area.



    "Web art declaration"

    Today, May9th,2010
    Place where the internet exists together between virtual image and real image.
    The virtual image and the real image are consistencies, and it mediates.
    The mediated place is empty.
    The web on the Internet is exactly empty.
    With the empty web.
    The thing whose yourself is yourself is confirmed.
    It is defined as the web installation.

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    Artist Tomokazu Tanaka (aka.mama)
















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    MAIL office@machromatic.net





    【本名】田中智和 (mama、母)
    現代美術作家・アートディレクター
    (専門分野)
    ストリートアート・ストリートカルチャー

    日本会議 正会員

    One JAPAN project 代表
    http://www.onejapan.jp

    Art×Street(日本アート×ストリート協会)
    http://artxstreet.com



    【略歴】

    ※1978年
    ・大阪府岸和田市に生まれる

    ※1994年 
    ・鳥取県へ移住

    ※1996年 
    ・スケートボードをはじめる

    ※1997年 
    ・大阪に帰ってくる
    ・アーティスト活動開始

    ※1998年 
    ・グラフィティライターとしてストリートで活動開始

    ※2002年6月 
    ・大阪のスケートボードショップOVAL NETWORKで個展

    ※2002年7月 
    ・大阪の古着屋MAX FIELDで個展

    ※2002年8月 
    ・村上 隆が主催するアートイベント 「GEISAI-2」(東京)に参加

    ※2003年7月 
    ・大阪のclub NEOのクラブイベント「NEO SUMMER FESTIVAL」に参加

    ※2004年6月 
    ・大阪・岸和田の岸和田中央会館ギャラリーで個展
            mama Art Show 2004 「春 風 花」

    ※2005年5月 
    ・大阪・岸和田の町家 光輪庵で二人展
       machromatic Art Show 2005 「こころ、であう。」

    ※2005年12月 
    ・大阪府公園協会・泉佐野市公園緑化協会主催
    「Twinkle Park in Rinku 2005」でアートパフォーマンス

    ※2006年4月 
    ・「第3回 ART BASE NULL 作家交流展」(泉佐野 新井邸)に参加
       後援 大阪府、大阪府教育委員会など。
    ・遊び心創作家として活動開始

    ※2006年9月 
    ・主催 文化庁 共催 田尻町教育委員会
     「こどもアート体験 北欧~日本展」参加

    ※2006年11月
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    2007年4月
    ・東京・下北沢のclub WEDGのアートイベント参加
      1seam「New Born Babys☆」

    ※2007年5月 
    ・第4回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2007年10月 
    ・食の専門学校レコール・バンタン臨時講師(大阪市)
     展覧会「食とアートのコラボレーション」プロデュース

    ※2007年12月 
    ・Joint Art Battle -JAB-(富山)参加

    ※2008年5月 
    ・第5回 ART BASE NULL 作家交流展(泉南市 山田家)に参加
      後援 大阪府、大阪府教育委員会など。

    ※2008年6月
    大阪・大阪市中央区「ぎゃらり かのこ」で個展
      mama exhibition「アートバイブレーション」

    ※2009年11月
    東京・有楽町でのアートフェア
       「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」参加

    ※2010年5月
    『ウェブアート宣言』(Web art declaration)

    ※2010年6月
    雑誌「プライベートアイズ」の特集へ参加
    きこえをアートする デコレーション補聴器の作品提供





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